タイトル ライン 釵 ライン

釵の製作


琉球・沖縄の空手道・古武道・古武術で使用する「釵」(サイ)
注: タイ族・チワン族などの南方民族が使用する 鉄歯(てっし)、
   中国の 筆架叉(ひっかさ)・鉄尺(てつせき)・双侠鞭(そうきょうべん)、
   日本内地では南蛮十手・満字転木(まんじてんき)、
   などと呼称される殆ど同じ物。
の理想的なものを紹介致します。

当館ではご希望サイズのものを製作・販売しております。(師範・上級者用)
お手持ちの釵を改造するのも承ります。(鉄製品のみ)
【平成26年3月末日を持って中止致します】
平成27年9月より限定再販しております。
平成29年5月末をもって完全中止と致します。

当館での製作品を、以下「製作品」と略させていただきます。

各部の名称  写真説明のとおり。
釵の説明

重さ・太さ 人それぞれの体格・手のサイズ・体力・目的で増減が必要です。
(目的=鍛錬用・組手用・練習用・演武用など)
推論=太い・大きい・重いそういった物が力の余った若い時期に好む。
初めは太くて頑固な物を作って、それが潮風などの影響も受けて
錆びてしまう。使わなければそれだけでも錆びる。それを布で
擦って取る。また錆びる、また取る。
これを繰り返しているうちに、段々と細く・軽くなって、年齢に
合った釵に変化していったのではなかろうか、大先輩・先生方の
釵を拝見すると、そういう気がしてならない。
長さ 元(枝部)より柄頭の長さは、逆手持ちをしたときに、人差し指が柄頭に
触れない程度。
元(枝部)より先までは、肘より約3cm以上長い程度。



仕上げ色 本来は鉄色が普通です。好みで以下のようなものがあります。
@ 一端錆を発生させて、それを磨き上げた茶色系のもの。
A 磨き上げて白銀色系のもの。
B 塗装して、黒色系にしたもの。
C 銀色メッキを施したもの。
D ガンブルー塗料にて、黒色系にしたもの。
形態 本来は、柄頭は切子型球状。
参考=徳川時代の武士の護身用具に「吾杖」(阿梨棒、または
切子の棒) というものがある。この物は頭部(柄頭)と刀剣の鍔に
相当する箇所(元)にも切子形球形の突起が付けられている。
物打は八角のテーパ型です。
翼の形は、丸形・角形・中間型など、翼の長さも長短ありますが、
手の形・大きさに合わせて使いやすい形を選ぶのがよいです。
物打ちを有効に利用するためには、翼は短い方が使い易いです。
翼の爪は、内側に曲げると手首に当たるので、真っ直ぐにするか、外側に曲げるのがよいです。
翼の太さは、元(枝部)に近い部分は太いほど使い易く、物打の中間部当たりの太さが適当です。
曲がり終わって物打と平行になる部分は、爪に向かってテーパ型で細くします。
逆手で持つ親指を痛めないように八角ではなくて丸形です。
柄頭 昭和40年代のことであるが・・・・・
琉球古武道保存振興会内地本部長の故井上元勝先生の唯心館井上道場の正面床の間の刀掛けに1組の釵が掛けられていた。柄頭は切り子の形だった。
琉球古武道保存振興会相談役の日本空手道糸洲会会長の故坂上隆祥先生の著書のなかで、
演舞するご子息の所持する釵が、これと同型である。

現在、故井上元勝先生のご子息がご指導なさっている明治大学紫雲塾古武道部のHPの武器紹介に、唯心館井上道場にあった釵と同型のものが掲載されている。
これは故井上元勝先生の釵をそっくり型取りしたアルミ合金製である。

ちなみに、このアルミ合金製の釵を購入した方がいらっしゃいまして、稽古中に曲がったということで、当館の鉄製を購入してくださいました。

この「切り子」の作成は、非常に手間の掛かる作業で、大量生産することは非常に難しく、どうしても手作業になってしまうのです。
よって市販のものは、大量生産のために、殆どが丸形になってしまうということなのです。
当館では、面倒でも「切り子」の形状に拘って作成しています。


柄頭


円形を描いた丸みがあって、太い物がよいです。
親指根元に負担がかからず、回転しやすいからです。
市販品に、角形で細い物がありますが、回し難くて手が痛くなってしまいます。
翼


バランス 逆手持ちにて親指根本を元(枝部)に掛け、前腕を床と平行にして
掌を開いたときに、25度くらいが理想的なバランスと云われていますが、
実際には水平に近い程使いやすいのです。
「裏打ち」「外受け」などが素早くできます。
釵のバランス 釵のバランス
分かり易く写真で説明しますと、壁に掛けて飾ったようなときに、
左写真のタイプは見た目が良いですが、使い難いタイプです。
右写真のほうがバランスが良くて使いやすいタイプです。
釵のバランス例1 釵のバランス例2
釵のバランス例3
材質 鉄が普通です。
最近、亜鉛・真鍮・アルミニュウムの合金製材質のものが市販されていますが、 組手などでは曲がりますので演武用です。
その他ステンレス製・ゴム製のものも販売されています。
制作品
制作品
市販品 市販品


本数 右手用・左手用と2本で一組が通常ですが、背面の腰に1本差して、 計3本を一組とするのが望ましいのです。
背面の腰に差したものは、1本を手裏剣投げで相手に投げつけた後の補充用として使用したり(型−湖城の釵にあり)、
または、組手などで落とした時の予備として使う時もあります。
参考 昔の話によれば、隠し武器であるということで、錆等で黒・茶になるのを望んでいたという。
使っていれば錆は大きくならず、使うほどに手の脂でその錆は滑らかになっていた。
最初太くて重い釵が、錆びてその錆を取る。
また錆が出てくる、またその錆を取る。
この繰り返しによって、少しずつ軽くなり、年齢に合った釵の重さとなり、先生・師範になれば細くて軽い釵に変化していった。

ということですが、現在では錆を作らない製造方法に替わって、最初から
好みの重さに決めていることが多いのです。
尚、当館製作のものはDガンブルー塗料にて、黒色系にしたもの。
拳銃のような落ち着いた黒色で、錆の発生を無くしたもので、非常に優れたものなのです。

1本の重さは、600gから800gの間のものが使われています。
体格・筋肉によって身体に合ったものを使用するのがよいでしょう。


約700gを重い・軽いの境として、2種類を持ち、重い物は練習・鍛錬用、
軽い物は組手・型演武用として、使用を分けることが望ましいのです。
即ち、2種類(二組)を所持することにより、計4本となり、
基本の3本一組(1本は背面の腰に差す)を満足させることが可能となります。



ヌンティー棒
本来は、棒の先端に卍型の釵を付けたものですが、左右均等形のほうが使いやすいために、当館では写真のように変形したものを製作して使用しています。
ヌンティー市販品と制作品
ヌンティー制作品先端 ヌンティー市販品先端


トンファー(旋棍)
トンファー制作品 トンファー市販品
トンファー制作品 トンファー制作品



手裏剣


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